アロマセラピストという仕事をしているとメンタルヘルスの大切さは日々実感します。私がアロマセラピストとして活動するきっかけになったのもメンタルヘルスです。

・馬鹿みたいに働いていた時代
1990年代、当時私は貿易関連の会社で会社員をしていました。バブル時代で会社の経費も今では考えらような勢いで使われていましたが、その代わり仕事量もすごかった。
終電まで仕事をして、そこから飲み会があったりするので、タクシーで明け方帰って朝また会社に行く。馬鹿ものですよね。
そんな時、同僚が今でいうパニック障害になりました。ご存知のようにパニック障害は心身症で動悸・息切れ・めまいや不眠など、心の問題がからだにあらわれてくるわけですが、当時はまだパニック障害という言葉も一般的ではありませんでした。
心療内科がやっとできはじめたばかりで、原因不明の症状に何科に行けばよいかすら分からず、当時、大阪の住友病院に開設されたばかりの心療内科を受診し友人はつらい症状と戦っていました。
結局、彼は電車にのることができず、通勤できなくなって、退職することになりました。今なら過労・労災適応などで訴訟問題になるかもしれませんが…
私は直感的に自分たちの生活スタイルには問題があるなと感じていたので、ふと、自分もそのまま仕事を続けることに疑問を感じました。これが本当にやりたいことなのか?ちょっと美化していますが、実際は友人を通して自分も限界を感じていたのかもしれません。
・よくありがちですが、自分探しの旅
私は翌年、惜しまれながら退職しました。(本当に惜しまれながらですよ 笑)そして、以前からあこがれていたイギリスに行ってみることにしました。そこで、色々な人や文化と出会うのですが、その一つがアロマセラピーでした。